新規上場申請のための有価証券報告書
(Ⅰの部)
ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社
目次
頁
表紙
第一部 企業情報 ……… 1
第1 企業の概況 ……… 1
1.主要な経営指標等の推移 ……… 1
2.沿革 ……… 4
3.事業の内容 ……… 6
4.関係会社の状況 ……… 11
5.従業員の状況 ……… 13
第2 事業の状況 ……… 14
1.業績等の概要 ……… 14
2.生産、受注及び販売の状況 ……… 16
3.対処すべき課題 ……… 17
4.事業等のリスク ……… 18
5.経営上の重要な契約等 ……… 21
6.研究開発活動 ……… 21
7.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……… 23
第3 設備の状況 ……… 26
1.設備投資等の概要 ……… 26
2.主要な設備の状況 ……… 26
3.設備の新設、除却等の計画 ……… 28
第4 提出会社の状況 ……… 29
1.株式等の状況 ……… 29
2.自己株式の取得等の状況 ……… 34
3.配当政策 ……… 34
4.株価の推移 ……… 35
5.役員の状況 ……… 36
6.コーポレート・ガバナンスの状況等 ……… 39
第5 経理の状況 ……… 46
1.連結財務諸表等 ……… 47
(1)連結財務諸表 ……… 47
(2)その他 ……… 92
2.財務諸表等 ……… 93
(1)財務諸表 ……… 93
(2)主な資産及び負債の内容 ……… 110
(3)その他 ……… 110
第6 提出会社の株式事務の概要 ……… 111
第7 提出会社の参考情報 ……… 112
1.提出会社の親会社等の情報 ……… 112
2.その他の参考情報 ……… 112
第二部 提出会社の保証会社等の情報 ……… 113
第三部 特別情報 ……… 114
第1 連動子会社の最近の財務諸表 ……… 114
頁
第四部 株式公開情報 ……… 115
第1 特別利害関係者等の株式等の移動状況 ……… 115
第2 第三者割当等の概況 ……… 116
1.第三者割当等による株式等の発行の内容 ……… 116
2.取得者の概況 ……… 118
3.取得者の株式等の移動状況 ……… 118
第3 株主の状況 ……… 119
[監査報告書]
【表紙】
【提出書類】 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)
【提出先】 株式会社東京証券取引所 代表取締役社長 宮原 幸一郎 殿
【提出日】 平成29年2月14日
【会社名】 ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社
(旧会社名 ジャパンエレベーターサービス株式会社)
(注) 平成27年1月28日開催の臨時株主総会の決議により、平 成27年4月1日に会社名を上記のとおり変更いたしまし た。
【英訳名】 JAPAN ELEVATOR SERVICE HOLDINGS CO.,LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役会長兼社長 石田 克史
【本店の所在の場所】 東京都中央区日本橋一丁目3番13号
【電話番号】 03(6262)1636
【事務連絡者氏名】 取締役管理本部長兼経営企画部長 國安 生悟
【最寄りの連絡場所】 東京都中央区日本橋一丁目3番13号
【電話番号】 03(6262)1625
【事務連絡者氏名】 取締役管理本部長兼経営企画部長 國安 生悟
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
回次 第21期 第22期 決算年月 平成27年3月 平成28年3月 売上高 (千円) 10,499,257 11,891,378 経常利益 (千円) 572,419 699,412 親会社株主に帰属する
当期純利益
(千円) 316,975 402,993 包括利益 (千円) 320,950 371,294 純資産額 (千円) 886,457 793,383 総資産額 (千円) 5,530,435 6,552,539 1株当たり純資産額 (円) 46.88 99.92 1株当たり当期純利益
金額
(円) 40.69 50.75 潜在株式調整後1株当
たり当期純利益金額
(円) - -
自己資本比率 (%) 16.0 12.1 自己資本利益率 (%) 43.0 48.0
株価収益率 (倍) - -
営業活動によるキャッ シュ・フロー
(千円) 645,154 564,554 投資活動によるキャッ
シュ・フロー
(千円) 95,651 △233,039 財務活動によるキャッ
シュ・フロー
(千円) △772,352 △378,339 現金及び現金同等物の
期末残高
(千円) 1,196,635 1,146,115 従業員数 (人) 722 832
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第21期は潜在株式が存在しないため記載しておりま せん。また、第22期については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であるため、期中平均株価 が把握できませんので記載しておりません。
3.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
4.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出 向者を含む。)であります。なお、臨時従業員数は従業員の総数の100分の10未満であるため記載を省略し ております。
5.第21期及び第22期の連結財務諸表については、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第211条第 6項の規定に基づき有限責任監査法人トーマツの監査を受けております。
6.平成28年3月15日付で普通株式1株につき100株の株式分割を、また、平成28年8月31日付で普通株式1株 につき100株の株式分割を行っております。そのため、第21期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、 1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
(2)提出会社の経営指標等
回次 第17期 第18期 第19期 第20期 第21期 第22期 決算年月 平成23年9月 平成24年9月 平成25年9月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 売上高及び営業収益 (千円) 5,623,590 6,545,658 7,772,202 4,434,433 10,489,411 2,390,269 経常利益又は経常損失
(△)
(千円) 301,460 285,621 184,230 △609,580 569,150 258,131 当期純利益又は当期純
損失(△)
(千円) 42,432 34,720 △68,286 △629,786 314,649 126,271 資本金 (千円) 41,000 41,000 41,000 41,000 41,000 86,000
発行済株式総数
普通株式 (株) 820 820 820 780 780 79,500
A種優先株式 (株) - - - 40 40 -
純資産額 (千円) 186,937 191,658 321,871 579,197 874,370 208,306 総資産額 (千円) 2,801,105 2,908,450 3,233,687 5,413,474 5,560,333 4,506,899 1株当たり純資産額 (円) 227,972.98 233,729.78 393,005.55 101,666.04 45.33 26.24 1株当たり配当額
(円)
普通株式 89,024.391 36,585.366 - - - 470
(うち1株当たり中間 配当額)
(-) (-) (-) (-) (-) (-) A種優先株式 - - - - 1,062,500 531,250
(うち1株当たり中間 配当額)
(-) (-) (-) (-) (531,250) (531,250) 1株当たり当期純利益
金額又は1株当たり当 期純損失金額(△)
(円) 51,747.37 42,342.17 △83,276.68 △768,969.53 40.39 15.90
潜在株式調整後1株当 たり当期純利益金額
(円) - - - - - -
自己資本比率 (%) 6.7 6.6 10.0 10.7 15.7 4.6 自己資本利益率 (%) 21.0 18.3 - - 43.3 23.3
株価収益率 (倍) - - - - - -
配当性向 (%) 172.0 86.4 - - - 29.6
従業員数 (人) 373 462 545 643 692 119
(注)1.売上高及び営業収益には、消費税等は含まれておりません。
2.第19期において当期純損失を計上している主な理由は、貸倒損失の計上によるものであります。
3.第20期において経常損失及び当期純損失を計上している主な理由は、資産の回収可能性の見直しに伴うたな 卸資産評価損及び貸倒引当金の計上並びに会計方針の変更に伴う退職給付引当金の計上によるものでありま す。
4.当社は平成28年8月31日付で普通株式1株につき100株の株式分割を行っており、発行済株式総数は 7,950,000株となっております。
5.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第17期から第21期は潜在株式が存在しないため記載 しておりません。また、第22期については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であるため、期 中平均株価が把握できませんので記載しておりません。
6.自己資本利益率については、第19期及び第20期は当期純損失を計上しているため、記載しておりません。 7.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
8.配当性向は、普通株式に係る1株当たり配当額を1株当たり当期純利益金額で除して算出しております。 9.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であります。な
お、臨時従業員数は従業員の総数の100分の10未満であるため記載を省略しております。
10.第22期の当社の従業員数が第21期に比べて573名減少したのは、平成27年4月1日付で吸収分割により、従 来当社が行っていたメンテナンス事業を子会社に移管したことに伴い、当社従業員を子会社へ出向させたた めであります。
11.第20期は、決算期変更のため平成25年10月1日から平成26年3月31日までの6ヶ月決算となっております。 12.第21期及び第22期の財務諸表については、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第211条第6項
の規定に基づき有限責任監査法人トーマツの監査を受けております。なお、第17期、第18期、第19期及び第 20期については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載して おります。また、第17期、第18期、第19期及び第20期の財務諸表については、当該監査を受けておりませ ん。
13.平成28年3月15日付で普通株式1株につき100株の株式分割を、また、平成28年8月31日付で普通株式1株 につき100株の株式分割を行っております。そのため、第21期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、 1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
14.当社は、平成28年3月15日付で普通株式1株につき100株の株式分割を、また、平成28年8月31日付で普通 株式1株につき100株の株式分割を行っております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申 請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133 号)に基づき、第17期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり指標の推移を 参考までに掲げると、以下のとおりとなります。
なお、第17期、第18期、第19期及び第20期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)について は、有限責任監査法人トーマツの監査を受けておりません。
回次 第17期 第18期 第19期 第20期 第21期 第22期
決算年月 平成23年9月 平成24年9月 平成25年9月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 1株当たり純資産額 (円) 22.80 23.37 39.30 10.17 45.33 26.24 1株当たり当期純利益
金額又は1株当たり当 期純損失金額(△)
(円) 5.17 4.23 △8.33 △76.90 40.39 15.90
潜在株式調整後1株当 たり当期純利益金額
(円) - - - - - -
1株当たり配当額
(円)
普通株式 8.90 3.66 - - - 4.70
(うち1株当たり中間 配当額)
(-) (-) (-) (-) (-) (-)
A種優先株式 - - - - 106.25 53.13
(うち1株当たり中間 配当額)
(-) (-) (-) (-) (53.13) (53.13)
2【沿革】
平成6年10月、現当社代表取締役会長兼社長の石田克史がエレベーター等のメンテナンス専門会社として「ジャパ ンエレベーターサービス株式会社」を設立いたしました。
その後、平成27年4月に会社分割を行い、持株会社として商号を「ジャパンエレベーターサービスホールディング ス株式会社」に変更し、現在に至っております。
当社設立から現在に至るまでの沿革は、次のとおりであります。
年月 事項
平成6年10月 東京都千代田区岩本町にジャパンエレベーターサービス株式会社を設立。 平成11年4月 東京都千代田区東神田に本社移転。
平成19年5月 リモート遠隔点検サービス「PRIME」を開発。 平成19年6月
本社内に24時間365日、エレベーター等の稼働状況の監視・問い合わせ対応を専門に行うコントロ ールセンターを設置。
平成22年4月 株式移転の手続によりKIホールディングス株式会社を設立。同社が当社の親会社となる。
平成26年3月
子会社の経営管理を事業目的とするKIホールディングス株式会社を吸収合併し、同社の子会社で あったジャパンエレベーターサービス千葉株式会社(平成26年3月にジャパンエレベーターパーツ 株式会社に商号変更)を子会社化。
エレベーターのメンテナンスを主たる事業とする株式会社ステップを吸収合併。 平成26年4月
吸収分割の手続きにより、エレベーター等のパーツに関する調達・販売事業をジャパンエレベータ ーパーツ株式会社へ移管。
平成26年7月
リニューアル本部及びジャパンエレベーターパーツ株式会社をJESソリューションスクエア(東 京都江東区塩浜)へ移転。
平成26年7月 子会社 JAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITEDを香港に設立。 平成27年1月 平成27年4月1日の持株会社化に先立ち事業子会社5社を設立。(注)
平成27年4月
ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社に商号を変更。
吸収分割の手続きにより、当社の保守・保全業務に関する事業を事業子会社5社へ、リニューアル 業務をジャパンエレベーターパーツ株式会社へ移管。
平成27年10月
JAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITEDを通じJoint Venture Ltd.の株式を取得、持 分法適用関連会社化。
平成28年1月
Joint Venture Ltd.を通じ、香港のエレベーターメンテナンス会社であるLighthouse Elevator Engineering Limitedへ出資。
平成28年2月 子会社 Japan Elevator Service India Private Limitedをインドに設立。 平成28年4月 東京都中央区日本橋に本社移転。
平成28年6月
Jindal Prefab Private Limitedとの合弁で、JAPAN JINDAL ELEVATOR SERVICE PRIVATE LIMITEDを インドに設立。
当社の設立から本書提出日までの当社グループ(国内)の変遷図は次のとおりであります。
[変遷図]
(注)事業子会社5社:ジャパンエレベーターサービス北海道株式会社、ジャパンエレベーターサービス城南株式会 社、ジャパンエレベーターサービス城西株式会社、ジャパンエレベーターサービス神奈川株式会社、ジャパンエ レベーターサービス東海株式会社
3【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、持株会社である当社、連結子会社10社及び持分法適用関連会社2社 により構成されており、エレベーター及びエスカレーターの保守・保全業務及びエレベーターのリニューアル業務を 行うメンテナンス事業の単一セグメントであります。
当社は、持株会社としてグループ各社の戦略の立案をはじめ、グループ各社に対して、経営全般にわたる管理指導 等を行うほか、一部エレベーター等のメンテナンスを行っております。
当社グループ各社の主な事業内容は次のとおりであります。
主な事業内容 主な会社
保守・保全業務
当社
(連結子会社)
ジャパンエレベーターサービス北海道株式会社 ジャパンエレベーターサービス城南株式会社 ジャパンエレベーターサービス城西株式会社 ジャパンエレベーターサービス神奈川株式会社 ジャパンエレベーターサービス東海株式会社 ジャパンエレベーターパーツ株式会社
JAPAN JINDAL ELEVATOR SERVICE PRIVATE LIMITED
(持分法適用関連会社)
Lighthouse Elevator Engineering Limited
リニューアル業務
(連結子会社)
ジャパンエレベーターサービス北海道株式会社 ジャパンエレベーターパーツ株式会社
JAPAN JINDAL ELEVATOR SERVICE PRIVATE LIMITED
その他
(連結子会社)
ジャパンエレベーターパーツ株式会社
ジャパンエレベーター・キャリアサポート株式会社(注) Japan Elevator Service India Private Limited
(持分法適用関連会社) Joint Venture Ltd.
持株会社
当社
(連結子会社)
JAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITED
(注)平成28年8月19日の取締役会において、ジャパンエレベーター・キャリアサポート株式会社の活動休止を決 議しております。
(1)事業の特徴 a.価格設定
当社グループは、平成6年10月の設立以来、エレベーター等のメンテナンス専門会社として、「何よりも安全 の為に。」「見えないからこそ手を抜かない。」「信頼を礎に。」を経営理念として、誰もが安心してエレベー ターを利用できる高品質なメンテナンスをお届けしてまいりました。
当社設立当時のエレベーター等のメンテナンス業界は、エレベーター等のメーカーが、それぞれ自社や系列の メンテナンス会社を通じて、自社の製品のみのメンテナンスを行うことが一般的であり、価格やサービス内容に 競争原理が働きにくい状況でした。
独立系メンテナンス企業である当社グループは、メーカー主導の価格設定にとらわれず、市場競争力のある価 格にて顧客にサービスを提供しております。
b.国内主要メーカー製機種に対応
当社グループは、主に三菱電機株式会社、株式会社日立製作所、東芝エレベータ株式会社、日本オーチス・エ レベータ株式会社、フジテック株式会社の国内主要メーカー製機種に対応した保守・保全業務を行っておりま す。
独立系メンテナンス会社として各社製の機種に対応可能な技術力とエンジニアを有していることが、当社グル ープの強みと考えております。
c.迅速な対応を可能とする営業所網
当社グループは首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)を中心に事業を展開しておりますが、人命に関 わる緊急時には、連絡を受けてから30分以内の現場到達を目標として営業所網を構築しております。
d.保守・保全業務とリニューアル業務のトータルサービスの提供
① エレベーター設置後の経年変化による劣化が生じた場合や、装置の旧式化により時代のニーズに合わなくな った場合に、制御盤、巻上機、モーター等の主要な装置をリニューアルすることで、エレベーターを、より長 く効率的に利用していただくことが可能となります。
当社グループでは、リニューアル後の保守体制も含め、トータルな視点からご提案することで、サービスの 質の向上に努めております。
② 当社グループは、国内主要メーカー製のエスカレーターを対象に、原則1ヶ月に1回の保守・点検と、建築 基準法で定められた年1回の定期検査を行っております。
エレベーター保守・保全業務及びリニューアル業務に加え、エスカレーターの保守・保全業務に注力してお ります。
(2)具体的な製品・商品又はサービスの特徴
当社グループは、「メンテナンス事業」の単一セグメントであり、事業セグメントを開示しておりません。当社 グループの事業内容は以下のとおりです。
(保守・保全業務)
社会における縦の移動手段としては、階段、エスカレーター、エレベーターがありますが、建物の高層化が進む 現代社会においては、エレベーター及びエスカレーターは非常に有用な縦の移動手段と位置付けられています。
一方、エレベーターは、飛行機や自動車と同様に、適切な保守・操作が行われない場合は、「戸開走行(扉が開 いたままエレベーターが走行してしまう事象)」「閉じ込め故障」「ブレーキ故障」その他の理由により、利用者 の安全が損なわれる危険性のある乗り物と考えられます。
当社グループは利用者の安全を最優先にエレベーター等の保守・保全業務を行っております。 a.保守・保全業務の内容
エレベーター及びエスカレーターは、原則として1ヶ月に1回の保守・点検と、建築基準法で定められた年 1回の定期検査が必要です。
当社グループでは、保守・保全業務を以下のとおり定義しております。
保守業務
・建築基準法に定められた法定検査
(保守・点検)
・エレベーター等の清掃、注油、調整、消耗品(注)1の補充・交換等
・エレベーター等の損傷、変形、摩耗、腐食、発生音等に関する異常・不具合 の有無を調査し、保守及びその他の措置が必要かどうかの判断を行うこと
(遠隔監視、遠隔点検(注)2を含む)
保全業務
点検結果に基づく合理的な判断のもと行う、劣化した部品の取り替えや修理 等。契約の内容により、有償で行う場合(保全売上)及び無償で行う場合があ ります。
(注)1.消耗品 :エレベーター内電球、各種ヒューズ、ビス・ナット、各種リレーリード線等をいう。
2.遠隔監視:当社グループのコントロールセンターにおいて、通信回線を利用して常時エレベーターの異常・ 不具合の有無を監視すること及び、エレベーター内に人が閉じ込められた場合に、エレベーター 内のインターホンでコントロールセンターとの直接通話を行い、また「閉じ込め故障」「動力電 源停電」等の状況を監視すること。
遠隔点検:『遠隔監視』に加え、エレベーター運転のために必要とされる箇所を対象に、通信回線等を利用 してエレベーターの運転状態や各機種の動作状況の正常・異常を点検すること。
b.契約の種類
当社グループでは「フルメンテナンス契約(FM契約)」と「点検契約(POG契約)」の2種類の契約 を用意しております。
契約期間は1年間を原則とし、顧客のニーズに合ったサービスと価格を継続的に提供しております。
契約種類 契約内容の概要
FM契約
定期的な機器・装置の保守・点検を行うことに加え、点検結果に基づく合理的 な判断のもと、劣化した部品の取り替えや修理等まで行う契約方式
POG契約
「Parts・Oil・Grease」の略で、定期的な機器・装置の保守点検のみを行い、 劣化した部品の取り替えや修理等を含まない契約方式
c.保守・保全業務のサービスの方針
① 当社グループでは、日常の保守・点検を行うエンジニアから独立した検査課で、建築基準法に定められた 項目の検査(法定検査)を行っておりますが、同時に検査業務を保守・点検に対する品質監査と位置付け、 サービス品質の維持・向上に努めております。
② 建築保全業務共通仕様書(注)1やメーカーの取扱説明書を踏まえた保守点検マニュアル
建築保全業務共通仕様書をもとに、エレベーター(機械室レス(注)2、ロープ式、油圧式)、エスカレ ーターの保守作業の当社グループ独自のマニュアルを整備しております。
③ 点検チェックシート
保守業務を行うに当たり、マニュアルと連動したチェックシートを活用することで、点検漏れを未然に防 止しています。
④ 経験事例の共有・活用
現場で経験した部品交換要領や過去の故障事例を「調整指針」「故障事例報告書」等の形で共有し、点検 や部品交換作業の精度向上を図っております。
⑤ 検査結果・点検の報告
年に1回の定期検査、通常の有人点検、遠隔点検のそれぞれについて「定期検査報告書」「保守・工事作 業報告書」「遠隔点検報告書」を作成、発行しております。
⑥ 点検の結果、劣化した部品の取り替えや修理等が必要な場合には、メーカーの純正部品を中心に安全性を 重視したパーツによる対応を原則としております。
(注)1.国土交通省が定める建築物の定期点検、日常点検、保守、運転・監視に関する業務基準仕様書 2.機械室レスはロープ式に分類され、機械室がなく昇降機全ての機器が昇降路内に収納されているエ
レベーターとなります。
d.コントロールセンターについて
当社グループのコントロールセンターでは、万一のトラブルに迅速に対応できるよう、24時間365日体制で エレベーターの状態を監視しております。
○コントロールセンターの機能
「PRIME」の管理
当社グループのリモート遠隔点検サービス「PRIME」の遠隔診断操作や遠隔監 視状況の管理により、エレベーターのコンディションを常に把握し、万一の異 常発生時への早急な対応を行います。
GPSによる管理
エンジニアの所在や状況を常に管理することにより、緊急時のエンジニア出動 命令(同時にエレベーターの異常内容を送信)や、エンジニアからの報告を一 括管理することが可能です。
電話回線による対応
エレベーター内のご利用者様との直接通話を行います。専門スタッフが常に待 機し、エレベーター内のご利用者様から直接電話で状況を確認し、対応するこ とができます。
e.リモート遠隔点検サービス「PRIME」について
当社グループが独自に開発したリモート遠隔点検サービスであります。「PRIME」によって、自動診断運 転による異常予知、インターネット回線を使用した遠隔監視、障害内容の事前把握、遠隔操作によるメンテ ナンスが可能となります。「PRIME」に採用した各種技術は、当社グループが特許を取得しており、エレベ ーターのメンテナンスには不可欠である「詳細な状況の把握」と「迅速な対応」に大きく寄与しています。 また、国内主要メーカーの機種ごとに「PRIME」を対応させる技術力は、当社グループの強みと考えてお ります。
(注)基盤を使用していない旧式や導入後間もない最新のエレベーターなど、一部、「PRIME」を設置できな い機種もあります。「PRIME」の代わりに、リモート診断機能を除いた「PRIME Lite」の設置を行って おります。
(リニューアル業務)
保守・保全業務では、性能の維持、安全運行を目的として、保守、点検、部品の交換や修理を行いますが、適 切な管理を行っていたとしても、エレベーターは時間の経過と共に劣化していきます。エレベーターの法定償却 耐用年数は17年、社団法人建築・設備維持保全推進協会(BELCA)のライフサイクル評価では、規格型エレベー ターの期待耐用年数は25年とされております。
ま た、 製造開 始から 長期間 が経 過すると 、保守 部品 を構成 す る素子 ・素材 の入手 が困難 と なり、メーカ ーが 保守部品の供給を停止する結果、現在稼働している機種の部品交換・修理が困難となる場合があります。
当社グル ープで は、 こ うした状況を 踏まえ 、設置後 20年 程度経過したエ レベー ターを 主な対象 として 、 信頼 性 ・ 安 全 性 ・ 運 転 効 率 な ど の 向 上 を 目 的 に 、 制 御 盤 ・ 巻 上 機 等 の 主 要 部 品 の 一 式 取 り 替 え 工 事 ( リ ニ ュ ー ア ル)、既設品の撤去・新設工事を実施しております。
な お 、 当 社 グ ル ー プ で は 、 リ ニ ュ ー ア ル 業 務 の う ち 、 受 注 、 工 事 内 容 の 決 定 、 行 政 と の 対 応 等 を 行 っ て お り、工事については主に外注を利用しております。
a.エレベーターのリニューアルの種類
制御リニューアル 制御系を中心に更新を行います。 準撤去新設リニューアル
既設品の一部(建物に固定されている部分(出入口枠や敷居、ガイドレール 等))を活用し、撤去新設します。
全撤去新設リニューアル 既設品全ての機器を撤去して最新のエレベーターを据付けます。
b.当社グループの実施する主なリニューアル業務の内容
特長 内容・効果
安心・ 安全
段差解消 エレベーター乗降時のつまずき防止
車いす利用者対応
車いす専用操作盤・背面鏡・手摺・光電式多光軸センサ 戸解放時間の延長・戸閉速度の低減
地震対策機能強化 P波センサ付地震時管制運転・地震時リスタート機能 耐震強化改修工事
昇降機耐震設計・施行指針2009年版(平成21年改訂)、昇降機耐震 設計・施行指針2014年版(平成26年改訂)への対応(注)
快適・ エコロ ジー
インバータ制御の導入
振動や騒音の少ないスムーズな乗り心地 消費電力の削減・二酸化炭素排出量の抑制 操作盤インジケータ
視認性の向上
・デジタル表示採用
・液晶ディスプレイ採用 意匠性
向上
エレベーター内天井LED化・側板・床 面・ドアホール周りの最新意匠素材やカ ラーの採用
洗練された空間の実現
(注) 2009年版:地震時のカゴ(人が乗るための箱状の構造物)、釣合いおもりのレール強度補強、運行上安全を確保 するための保護対策の実施。
2014年版:マシンベット、釣合いおもりの構造上の強度補強の実施。
(その他)
ジャパンエレベーターパーツ株式会社にて、エレベーター等のメンテナンス用のパーツの販売を行っておりま す。
当社及び当社グループの主要な事業の関わりを事業系統図によって示すと次のとおりであります。
[事業系統図]
※1 JAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITEDは、アジア地域(日本を除く)の市場調査と現地のエレベー ター等関連企業への投資を主たる事業としており、Joint Venture Ltd.及びJapan Elevator Service India Private Limitedの株主であります。
※2 Joint Venture Ltd. はLighthouse Elevator Engineering Limitedへの投資を主たる事業としております。
※3 Joint Venture Ltd. は持分法適用関連会社であります。その他の関係会社は連結子会社であります。
※4 Japan Elevator Service India Private Limitedは、インドのエレベーターメンテナンス企業への投資を主たる事 業としております。
4【関係会社の状況】
名称 住所
資本金
(千円)
主要な事業の内 容
議決権の所 有割合
(%)
関係内容
(連結子会社)
ジャパンエレベーターサ ービス北海道株式会社
(注)1,8
北海道 札幌市豊平区
10,000
エレベーター等の 保守・保全及びリ ニューアル業務
100.0
経営指導、業務管理等。 役員の兼任あり。 ジャパンエレベーターサ
ービス城南株式会社
(注)1,9
東京都千代田区 10,000
エレベーター等の 保守・保全業務
100.0
経営指導、業務管理等。 役員の兼任あり。 ジャパンエレベーターサ
ービス城西株式会社
(注)1,10
東京都新宿区 10,000
エレベーター等の 保守・保全業務
100.0
経営指導、業務管理等。 役員の兼任あり。 ジャパンエレベーターサ
ービス神奈川株式会社
(注)1,11
神奈川県 横浜市神奈川区
10,000
エレベーター等の 保守・保全業務
100.0
経営指導、業務管理等。 役員の兼任あり。 ジャパンエレベーターサ
ービス東海株式会社
(注)1
愛知県 名古屋市中区
10,000
エレベーター等の 保守・保全業務
100.0
経営指導、業務管理等。 役員の兼任あり。
ジャパンエレベーターパ ーツ株式会社
(注)1,12
東京都江東区 10,000
エレベーター等の リニューアル業務 及びエレベーター 等関連部品の保管 販売業務
エレベーター等の 保守・保全業務
100.0
経営指導、業務管理等。 当社グループに昇降機関 連部品を供給。
資金援助あり。
JAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITED(注)2
中国 香港
HK$ 18,310,000
その他 100.0
経営指導、業務管理等 役員の兼任あり。 資金援助あり。 Japan Elevator Service
India Private Limited
(注)3,5
インド ハリヤナ州
INR 500,000
その他
100.0 (100.0)
役員の兼任あり。
その他連結子会社 1社
(持分法適用関連会社)
Joint Venture Ltd.
(注)4,5
中国 香港
HK$ 7,387,050
その他
49.0 (49.0)
出資
役員の兼任あり。 その他持分法適用関連会
社 1社
(注)1.特定子会社であります。
2.JAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITEDは、アジア地域(日本を除く)の市場調査と現地のエ レベーター等関連企業への投資を主たる事業としております。
3.Japan Elevator Service India Private Limitedは、インドのエレベーターメンテナンス企業への投資を主 たる事業としております。
4.Joint Venture Ltd. はLighthouse Elevator Engineering Limitedへの投資を主たる事業としております。 5.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合の内数となっております。
6.平成28年6月16日に、JAPAN JINDAL ELEVATOR SERVICE PRIVATE LIMITEDを設立しております。 7.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
8.ジャパンエレベーターサービス北海道株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除 く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主な損益情報等 平成28年3月期
① 売上高 1,641,259千円
② 経常利益 16,235千円
③ 当期純利益 10,045千円 ④ 純資産額 318,178千円 ⑤ 総資産額 1,099,241千円
9.ジャパンエレベーターサービス城南株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。) の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主な損益情報等 平成28年3月期
① 売上高 3,227,260千円 ② 経常利益 265,243千円 ③ 当期純利益 168,912千円 ④ 純資産額 179,599千円 ⑤ 総資産額 1,782,495千円
10.ジャパンエレベーターサービス城西株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。) の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主な損益情報等 平成28年3月期
① 売上高 2,508,229千円
② 経常利益 50,767千円
③ 当期純利益 31,884千円
④ 純資産額 42,687千円
⑤ 総資産額 1,259,589千円
11.ジャパンエレベーターサービス神奈川株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除 く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主な損益情報等 平成28年3月期
① 売上高 2,213,311千円 ② 経常利益 127,913千円 ③ 当期純利益 83,534千円
④ 純資産額 93,499千円
⑤ 総資産額 1,129,831千円
12.ジャパンエレベーターパーツ株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結 売上高に占める割合が10%を超えております。
主な損益情報等 平成28年3月期
① 売上高 3,443,284千円
② 経常利益 27,701千円
③ 当期純利益 27,259千円 ④ 純資産額 519,192千円 ⑤ 総資産額 2,817,454千円
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
平成29年1月31日現在
セグメントの名称 従業員数(人)
メンテナンス事業 922
(注)1.従業員数は就業人員数(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの 出向者を含む。)であります。なお、臨時従業員数は従業員の総数の100分の10未満であるため記載を省略し ております。
2.当社グループはメンテナンス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)提出会社の状況
平成29年1月31日現在
従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
120 38.5 4.5 5,874,602
(注)1.従業員数は就業人員(当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む。)であります。な お、臨時従業員数は従業員の総数の100分の10未満であるため記載を省略しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
当社グループの労働組合は、結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)業績
第22期連結会計年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、資源価格の下落や新興国の景気減速に伴う海外経済の動向等により輸 出、生産面への影響を受けたものの、政府による経済政策の効果等により企業収益が改善し、個人所得・雇用環境 の改善や設備投資が活発化するなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。
エレベーター及びエスカレーターのメンテナンス業界におきましては、堅調なオフィスビル需要と住宅需要に支 えられ、設置されているエレベーター等の台数が増加基調であることに加え、供給停止パーツに対する対応等の理 由から既存エレベーターのリニューアルに対する需要が増加しつつあります。
その一方で、マンション・ビルのオーナー並びに管理会社からのエレベーター等の管理コスト削減ニーズが高ま っております。
このような状況にあって当社グループは、営業効率・顧客満足度の向上、昇降機契約保守台数の拡販推進を目的 として、平成27年4月1日に、エリアごとに新設した事業子会社に事業を承継し、持株会社体制へ移行するととも に、営業員の増員による営業強化及び営業エリア拡大を図り、「既存顧客との取引拡大」及び「新規顧客の開拓」 に注力してまいりました。
保守・保全業務については、既存・新規顧客への営業強化の結果、保守契約台数は35,000台を超え堅調に推移し ました。保全業務については、提案営業を強化しましたが営業員増員の遅れから工事件数は、前年並みにとどまり ました。
この結果、保守・保全業務の売上高は、9,889百万円(前連結会計年度比8.1%増)となりました。
リニューアル業務については、保守・保全業務との営業連携やパーツ供給停止物件への提案強化、外注業者との 連携及び工期短縮への取組みの結果、工事件数は前連結会計年度比で53.3%増加し、リニューアル業務の売上高 は、1,972百万円(前連結会計年度比47.4%増)となりました。
費用面においては、保守契約台数及びリニューアル等の工事件数の増加に伴い、材料費、外注費、消耗品費等が 増加したほか、技術系(保守・保全、リニューアル)にかかる人員の増加により、売上原価は7,899百万円(前連 結会計年度比12.9%増)となりました。また、営業体制の強化及び管理部門の体制強化に伴う人員増加等により人 件費等が増加した結果、販売費及び一般管理費は、3,262百万円(前連結会計年度比12.0%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は11,891百万円(前連結会計年度比13.3%増)、営業利益は729百万円
(前連結会計年度比24.0%増)、経常利益は699百万円(前連結会計年度比22.2%増)、親会社株主に帰属する当 期純利益は402百万円(前連結会計年度比27.1%増)となりました。
なお、当社グループはメンテナンス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしておりませ ん。
第23期第3四半期連結累計期間(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日)
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、英国のEU離脱や、中国等の成長鈍化などの影響により依然と して先行き不透明な状況で推移しました。我が国経済は、個人消費がやや低迷しているものの、政府や日本銀行に よる各種経済政策を背景に雇用・所得環境の改善が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。
このような状況のもと、当社グループは、営業効率・顧客満足度の向上、昇降機保守台数の拡販促進を行い、ま た、イベントへの出展における取引拡大、営業強化に注力してまいりました。
この結果、保守・保全業務については、保守契約台数は38,000台を超え堅調に推移し、当第3四半期連結累計期 間の保守・保全業務の売上高は、8,072百万円となりました。リニューアル業務の売上高については、保守・保全 部門との営業提携やパーツ供給停止物件への提案強化により1,687百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は9,780百万円、営業利益は304百万円、経常利益は293百万 円、親会社株主に帰属する四半期純利益は149百万円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
第22期連結会計年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ て50百万円減少し、1,146百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は564百万円(前連結会計年度比12.5%減)となりました。これは主に、税金等 調整前当期純利益697百万円に対して、減価償却費297百万円、売上債権の増加額85百万円、たな卸資産の増加額 151百万円及び法人税等の支払いによる支出71百万円等の影響によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は233百万円(前連結会計年度は、得られた資金95百万円)となりました。これ は主に、敷金及び保証金の差入による支出189百万円、有形固定資産の取得による支出21百万円、有形固定資産の 売却による収入40百万円等を要因とするものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は378百万円(前連結会計年度比51.0%減)となりました。これは主に、自己株 式の取得による支出510百万円、長期借入金の返済による支出259百万円、リース債務の返済による支出218百万円 及び長期借入れによる収入665百万円等を要因とするものです。
2【生産、受注及び販売の状況】
当社グループは、メンテナンス事業の単一セグメントであるため、「生産、受注及び販売の状況」につきまして は、セグメント別の記載を省略しております。
(1)生産実績
当社グループは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。
(2)受注状況
第22期連結会計年度及び第23期第3四半期連結累計期間の受注状況を、売上種類別に示すと、次のとおりであり ます。
売上種類の名称
第22期連結会計年度
(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
第23期第3四半期連結累計期間
(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日) 受注高
(千円)
前年同期比
(%)
受注残高
(千円)
前年同期比
(%)
受注高
(千円)
受注残高
(千円) リニューアル業務 1,644,853 92.6 373,930 54.8 1,687,663 1,151,450
合計 1,644,853 92.6 373,930 54.8 1,687,663 1,151,450
(注)1.当社グループは受注によるサービス提供を行っておりますが、保守・保全業務及びその他については、受注 から売上までの期間が短いため、記載を省略しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)販売実績
第22期連結会計年度及び第23期第3四半期連結累計期間の販売実績を売上種類別に示すと次のとおりでありま す。
売上種類の名称
第22期連結会計年度
(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
第23期第3四半期連結累計期間
(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日)
販売高(千円) 前年同期比(%) 販売高(千円)
保守・保全業務 9,889,195 108.1 8,072,481 リニューアル業務 1,972,692 147.4 1,687,956
その他 29,490 201.7 20,395
合計 11,891,378 113.3 9,780,832
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上 の相手先が無いため記載を省略しております。
3【対処すべき課題】
エレベーター及びエスカレーターのメンテナンス業界におきましては、不動産の供給増加によるエレベーター等の 増加、物件所有者及びビル管理会社のコスト削減要求等により、事業機会が増加する一方、エレベーター等の安全稼 動への社会的要請の高まりから、高品質なサービスの提供が求められています。このような事業環境の下、当社グル ープが対処すべき課題としては、① 国内の未展開地域への進出、② 人材確保及び育成、③ 海外事業展開の推 進、④ 国内・海外への事業展開におけるM&Aの活用、⑤ 研究開発拠点の確立、⑥ 財務基盤の安定化があげら れます。
① 国内の未展開地域への進出
当社グループの主な事業展開地域は首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、愛知県、北海道等ですが、 今後はビル集積地域である他の大都市(西日本地区等)への事業展開を検討してまいります。
② 人材確保及び育成
当社グループの事業競争力の根幹は、エレベーター等の安全運行に必要な高品質なメンテナンスを提供できる人 材であり、そのような人材の確保と育成は今後の当社グループの成長にとっては不可欠であると考えております。 当社グループでは、これまで行ってきた従業員への研修を継続・強化するとともに、社内技術、品質認定制度を 確立することで、技能水準の高い人材の育成を図ります。
また、人材の確保につきましては、企業認知度と労働条件の向上を目指すとともに、新卒・中途採用の積極的な 増加を図り、当社グループの要求する品質を担保できる外注業者の利用により、適宜、人員補完を行ってまいりま す。
③ 海外事業展開の推進
高品質なメンテナンスサービスに対する需要は、国内市場のみならず海外市場においても広く存在するものと考 えております。当社グループが日本市場で培ってきた複数メーカーのエレベーター等に対応できる技術力や教育研 修のノウハウ等を活用することで、海外市場への展開、成長を図ります。
当社の子会社であるJAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITED(以下「JESHK」)を海外事業におけ る中間持株会社として、香港、インドへの事業展開を推進してまいります。香港においては、JESHKの子会社であ るJoint Venture Ltd.を通じ、現地のエレベーターメンテナンス会社であるLighthouse Elevator Engineering Limitedに出資しております。
インドにおいては、平成28年6月にJESHK等を通じて、現地の建設会社Jindal Prefab Private Limitedとの合弁 会社JAPAN JINDAL ELEVATOR SERVICE PRIVATE LIMITEDを設立しております。新会社における事業を軌道に載せる とともに、インド市場の開拓に取り組んでまいります。
④ 国内・海外への事業展開におけるM&Aの活用
国内の未展開地域及び海外への事業展開を実現するための手段として、当社グループの企業価値向上に資するよ うな他社の買収、他社とのジョイントベンチャーや業務提携を積極的に検討してまいります。
⑤ 研究開発拠点の確立
JES総合技術センター(仮称)の建設を計画しております。複数に分散している技術本部の拠点を集約し、業務 効率の向上を図るとともに、同拠点にテストタワー(エレベーターの研究試験を行うための施設)を建設し、主に リニューアル事業の発展を目指します。また、研修施設を併設することで、エンジニアの技術力の向上に役立てて まいります。
設備投資の計画については、「第一部 企業情報 第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のと おりであります。
⑥ 財務基盤の安定化
当社グループの今後の事業拡大のためには拠点拡充、進化するエレベーター等に対応するための研究開発、人材 への投資や研修施設の建設等、先行投資及び継続投資が必要となります。将来の資金需要に備え、内部留保の確保 を図るとともに、増資や借入等による資金調達にて財務基盤の安定化を行ってまいります。
4【事業等のリスク】
以下において、当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記 載しております。また、必ずしも事業展開上のリスクに該当しない事項についても、投資者の投資判断において重要 と考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。
なお、当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針 でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容を慎重に検討した上で行われる必要があ ると考えております。
また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありません。
なお、以下の記載事項は、特に断りがない限り、本書提出日現在の事項であり、将来に関する事項は本書提出日現 在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)が判断したものであります。
(1)特定の仕入先への依存リスク
当社グループはエレベーター等のメンテナンスを主たる事業としております。
当社グループは、エレベーター等のメンテナンスのために必要となるパーツの購入先を複数にするなどパーツが 確保できなくなるリスクを低減するよう努めておりますが、パーツによっては品質維持の目的によりメンテナンス 対象となるエレベーター等のメーカー(系列会社を含む)のみからの購買としております。
当社グループは、これらのパーツについて一定量の在庫の保有、パーツのリサイクル、海外市場等からの調達の 検討によりパーツの供給不足や調達時期の遅れに備えておりますが、なんらかの理由により、これらのパーツを適 時・適量に確保できない場合には、当社グループのメンテナンス業務を適時に実施できない可能性があります。
また、これらのパーツを構成する素材の価格上昇等の理由により、これらのパーツの価格が上昇し、かつ、上昇 したコストをサービス価格に転嫁できない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性 があります。
(2)競合に関するリスク
メンテナンス市場には、エレベーター等メーカー、メーカー系列のメンテナンス専業会社及び独立系メンテナン ス会社等、大小様々な競合会社等が多数存在しており、競合の激化により新規獲得数の減少や契約切り替え等が発 生し、当社グループのシェアが低下する可能性があります。また、サービス価格が下落した場合、メンテナンスの 単一事業を行っている当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)技術革新について
エレベーター及びエスカレーターは随時新機種が発売、設置されており、当社グループでは国内主要メーカーの どの機種でも保守できるよう技術水準の向上に努めておりますが、今後、メーカーによる急激な技術革新が進み、 当社グループが適時に対応できない場合、当社グループの経営成績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があ ります。
(4)法的規制について
① 当社グループが行う保守・保全業務のうち法定検査については、建築基準法において昇降機等検査員等の資格 を有する者が行う旨定められております。当社グループでは事業規模に応じて昇降機等検査員の確保に努めてお りますが、何らかの理由で昇降機等検査員を十分に確保できない場合には、当社グループの財政状態及び経営成 績に影響を及ぼす可能性があります。
② 当社グループが行うリニューアル業務では、建設業法に基づく機械器具設置工事業の許可を得て事業を展開し ておりますが、建設業法・建築基準法その他関係法令の改廃等が行われた場合に、製品の仕様変更が必要となる 等の理由により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)知的財産権について
当社グループは多くの知的財産権を保有し、維持・管理しており、必要に応じて技術調査等を行うことで知的財 産権侵害問題の発生を回避するよう努めております。
しかし、当社グループの知的財産権が無効とされる可能性や模倣される可能性等があり、当社グループの保有す る知的財産権の保護が損なわれた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、第三者の知 的財産権を侵害したことにより、当社グループが当該第三者に対して損害賠償責任を負う可能性があります。
(6)メンテナンス用パーツの在庫及び評価リスクについて
当社グループでは、エレベーター等の保守・保全、リニューアル業務のためのパーツをたな卸資産として保有し ておりますが、メンテナンス対象となるエレベーター等が多機種であることに加え、メンテナンス期間が長期間と なることが想定されるため、たな卸資産が増加する可能性があります。
当社グループでは、基準在庫数による管理を行うなど、パーツの重要性に応じた在庫管理を実施しております が、収益性の低下等に伴い、たな卸資産の資産価値が低下した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に 影響を及ぼす可能性があります。
(7)事故・災害等に伴うリスク
① 当社グループは、エレベーター等の保守・保全業務及びリニューアル業務を行っております。
これらの業務を行うに当たって、当社グループは、国土交通省の「建築保全業務共通仕様書」に準拠し、ま た、社内で設定した独自の安全基準を遵守することにより、顧客及び利用者の安全を確保するよう十分配慮して おります。
しかし、地震等の災害・利用者の使用方法・エレベーター等の欠陥に起因する事故の他、メンテナンス作業に おける当社グループ社員または業務委託先の人的なミス等により機器の損傷事故や場合によっては人身事故に至 る可能性があります。
当社は、グループ社員及び業務委託先への安全指導の徹底や損害賠償責任保険の加入によりリスク回避に努め ておりますが、保険でまかないきれない損失の発生や信頼失墜により、当社グループの経営成績に影響が生じる 可能性があります。
② 現在当社は、訴訟を2件提起されておりますが当該訴訟事件について、万が一、裁判で当社の主張が全部また は一部退けられた場合でも、損害賠償責任額の支払い等による当社グループの財政状態及び経営成績への影響は 軽微であると予測されます。
(8)労働災害に係るリスク
エレベーター等のメンテナンス作業は、危険を伴う作業であるため、当社グループでは「何よりも安全の為 に。」を経営理念のひとつに掲げ、作業員の安全教育を徹底することにより事故防止に努めております。
しかしながら、万一、重大な事故・労働災害等が発生した場合、一時的に補償金等の負担が生じ、また、当社グ ループの社会的信用に重大な影響を与え、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありま す。
(9)買収または業務提携に関するリスク
当社グループは、他社の買収、他社とのジョイントベンチャーや業務提携を行っております。しかしながら、買 収または提携等が円滑に行われない場合や、買収した会社の事業、ジョイントベンチャー、業務提携が当初見込み どおりの期間で予想どおりの効果を得られない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可 能性があります。
(10)海外事業の展開に伴うリスク
当社グループは、海外への事業展開を行っておりますが、海外市場での事業活動には、次のようないくつかのリ スクがあります。
① 予期しない法律や規制の変更
② 社会・政治及び経済状況の変化又は治安の悪化
③ 各種税制の不利な変更又は課税
④ 異なる商習慣による取引先の信用リスク等
⑤ 労働環境の変化や人材確保・教育の難しさ
⑥ 為替リスク
これらのリスクを最小限に抑えるため、現地顧問弁護士や会計事務所等からも迅速に情報を入手し、いち早く対 策が打てる体制を構築する方針でありますが、リスクの顕在化により、サービスの提供が困難になり、当社グルー プの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(11)インドにおける合弁事業について
当社グループは、平成28年6月、インドにおいてエレベーターの保守・保全業務、リニューアル業務を行う事を 目的として、当社の子会社であるJAPAN ELEVATOR SERVICE HONG KONG COMPANY LIMITEDを通じ、インドの建設会社 であるJindal Prefab Private Limited(以下、JPF社)との合弁会社「JAPAN JINDAL ELEVATOR SERVICE PRIVATE LIMITED」をインドに設立しました。
今後この合弁事業では、JPF社はインド国内での事業実績を活かした営業活動を、当社グループはエレベーター に関する技術の提供及び管理業務全般を担当し、事業を展開する予定ですが、当初の計画どおりに事業が進捗しな い場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
(12)瑕疵担保責任等について
当社グループでリニューアル工事を実施したエレベーターの工事実施部分(当社製品)が、取扱説明書等に準拠 した適切な据付、連結及び保守・点検管理が行われている等の所定の条件のもとで保証期間中(引渡から12ヶ月 間)に故障した場合には、当社指定の方法により、無償で故障部品を修理または交換することとしております。
また、当社グループは、当社製品の重大な欠陥、または当社の製作及び施工の重大な過失によって直接生じた顧 客の損害については、賠償の責任を負っております。
当社グループが何らかの理由により、瑕疵担保責任あるいは損害賠償責任の追及を受け、賠償責任を負うことと なった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(13)特定人物への依存について
当社の代表取締役会長兼社長である石田克史氏は当社の創業者であり、同氏の資産管理会社である株式会社KI と合わせて、本書提出日現在、当社発行済株式総数の93.45%を保有する大株主であります。同氏は創業以来、当 社グループの経営方針の決定や事業戦略の推進に関わってまいりました。当社グループでは人材の育成・強化に努 め、同氏に過度に依存しない経営体制の構築に取り組んでおりますが、今後何らかの理由により同氏の業務執行が 不可能となった場合、当社グループの事業推進に影響を与える可能性があります。
(14)人材確保と育成について
当社グループは、高い専門性を有する技術者の確保及び、今後の事業拡大を見据えた営業部門人員、管理部門人 員の増強を図っております。また、人材育成にも注力し、技術力の向上及び内部管理体制の一層の強化、充実に努 めております。事業拡大に先行して人員を増強し費用負担が先行した場合、もしくは事業に必要な人員を確保でき なかった場合、人材育成が想定通りに進捗しなかった場合等、これらの施策が適時適切に行えなかった場合には、 当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(15)顧客情報の管理
当社グループは、保守・保全及びリニューアル契約に関するものをはじめとし、多くの顧客情報を取り扱ってい るため、外部からのネットワーク不正侵入への対策はもとより、内部からの情報漏洩防止のため、情報漏洩を防止 するシステムを導入するとともに、「情報セキュリティポリシー」「個人情報・特定個人情報保護規程」等を整備 し、情報流出の防止に努めております。
しかし、万一、不測の事態により顧客情報が外部に漏洩した場合には、信用失墜や損害賠償請求等が発生し、当 社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(16)システム障害
当社コントロールセンターでは、万一のトラブルに遅滞なく対応出来るよう、24時間365日体制でエレベーター 等の状態を監視しております。
コントロールセンターのサービスは、コンピュータシステムと通信ネットワークにより提供されているため、当 社は定期的にバックアップを取ることにより、システムトラブル発生の未然防止又は回避に努めておりますが、自 然災害や不慮の事故、想定を上回る急激なアクセス増等の一時的な過負荷その他の要因によりコンピュータシステ ムにトラブルが生じ業務に支障が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があ ります。